ヒトと組織の問題
会社経営といえば、昔から「ヒト・モノ・カネ」との関係が切り離せません。
しかし、客観的な指標として数値化できるものとしては、「カネ・モノ・ヒト」の順番になるといえます。最後の「ヒト」や組織の問題は、数字やデータで明確に分析できないといわれてきました。
そのため、以下のような問題があったとしても、改善策がすぐに見つからないのが常識ともいえました。
なぜ、特定の部署だけ離職率が高いのか?
部署や支店等、仕事量や内容はそれほど大差ないのに、なぜか、特定の部門だけ離職率が高いとしたら。
なぜ、管理者が変わっても同じ問題ばかり発生するのか?
業績悪化や人事問題等が発生した部門を再生させるため、新しい管理者を設置したものの、またも同様の問題が発生。
仕事満足度や顧客満足度は上昇したのに、経常利益が下がるのはなぜか?
社員の仕事に対する満足度が上昇し、活気ある職場になった、または、顧客からの信頼が増え、満足度が上昇した、なのに、経常利益は下がってしまった。
セクハラ・パワハラ問題のリスクを低減させたい!
今の時代、問題が大きくなり、裁判にでもなれば、大きなマイナス・イメージとなってしまうセクハラ・パワハラ問題。リスクを最大限に低下させたいが。
どうすれば社員がやる気をだすか!
手当や福利厚生を充実したものの、社員のモチベーションは変わらず。もっと業績をのばしたのだが。
このような課題に対し、勘と経験だけで判断するしか方法はないといわれていました。
問題解決のために研修制度を充実したとしても、それだけで抜本的な解決に繋がるのか、甚だ疑問といわざるをえないでしょう。
ヒトと組織の見える化
企業組織の行動特性が数値化できるとしたら、「カネ・モノ」のようにデータ分析が可能になります。
しかも内部だけに目を向けるのではなく、過去10年間、約600社、延べ20万人のデータと比較し、偏差値で他社比較を行ったらどうでしょうか。
今までは感覚だけでつかんでいた長所、なんとなく気づいていた短所も明確化し、「伸ばすポイント」と「改善すべきポイント」が見えてくるはずです。
まず、そのためのツールとして「BBA on CLOUD」を使い、ヒトと組織の見える化を行います。
ただし、単に数値化したデータが提出されても、それだけでは単なる「表」にすぎません。
そのデータを複合的、立体的に読み解き、現在の社内状況から改善へと繋げる「視点」が必要となります。
組織行動診断士とは
その「視点」を担うのが組織行動診断士です。
BBAにより社員の方々が普段声に出せない「思い」や「傾向」が数字に現れ、それぞれの数字が語る内容は、複雑な組織の実態となります。この実態をいかに読み解くか、効果的な解決策をどのように出していくか、これが組織行動診断士に求められる能力です。